世界ふしぎ発見企画部

宇宙や世界・日本の不思議を徹底解説!気になるアノ謎ミステリーを科学的に解決していきます!

惑星から準惑星へと降格になった冥王星の謎に迫る!~世界ふしぎ発見企画部~

皆さん、こんにちは!

世界のふしぎ発見企画部 部長です♪

今回は太陽系の最も外側を周る天体の冥王星の謎』について徹底解析します!

知らなかった本当の冥王星に出会えるかもしれません。

是非、最後までお楽しみください!

私たちの地球は広い宇宙の中のほんの一部に過ぎない太陽系に存在し奇跡的に生命が生きられる環境が整っていますがこれは当たり前のことではありません。

我々はこの宇宙の極一部である太陽系についてもまだまだ未知の部分が大半を占めています。ただ、現在判明していることは太陽系の他の惑星に人類が生存することは非常に厳しい環境であると言うことです。

それでは今回は冥王星について解説していきます!

まず、冥王星の歴史ですがこれは比較的新しく

1930年太陽系9番目の惑星として発見されました。

英語名ではプルートと名付けられ、その由来はローマ神話に登場する冥界や暗黒領域の神であり太陽から遠く離れた暗闇の世界からその名前となりました。

冥王星つ存在する衛星も冥界にちなんだ名前が付けられています。

その遠く離れた冥王星の太陽からの距離と言うと約50億kmと途方もなく遠い場所にあります。

しかし

皆さんもご存じの通り冥王星は発見当初、考えられていたよりも天体がはるかに小さくて

2006年天文学者などの集まる有識者会議にて惑星の基準を満たさないとして準惑星へと降格してしまいました。

その大きさは地球の1/5以下で月と比べても2/3ほどしかありません。

冥王星までの距離やその天体の小ささから詳細な観測が難しく、

2015年にNASAニューホライズンが訪れるまで何も分からない状況でした。

冥王星最大衛星であるカロンですが、

冥王星の直径が約2,400kmなのに対しカロンは約1,200kmと衛星にしては主星との大きさで釣り合わないくらい大きく冥王星に大きな影響がある関係性です。

その為、衛星が主星を周っているのではなく互いの中心にある点を周っているような状態です。

ここで不思議なことは冥王星カロンは常に同じ向きを向け回っているため、お互いの裏側からその存在を見ることは永遠にありません。月の裏側から地球を見ることが出来ないのと同じ感じです。

※右が冥王星で左が衛星カロン

その他の衛星では2005年にニクスヒドラが、2011年にケルベロス、2012年にステュクスが発見されています。

冥王星の色は白や赤、黄色、灰色、茶色など地形により様々な色が見られると観測されています。

地表の温度は摂氏-231℃と非常に極寒の星です。

白く見える地帯はハート形のトンボ―地域と呼ばれ固体窒素で形成される氷河があります。大気によって運ばれた窒素が雪となって降り積もったと考えられています。

そこには標高3,000mを超える氷の山脈があります。

このトンボ―地域という名称ですが冥王星の発見者であるクライド・トンボ―にあやかり命名されたのですが、NASAが公開したこのハート形を見た一部の人々が冥王星の名前のプルート(ディズニーキャラクターに置き換えて)に似ていると話題になり、ウォルトディズニーもこれに反応したことがあります。

そんな発見者トンボ―ですが2006年に打ち上げられた探査機ニューホライズンにはトンボ―の遺灰が乗せられていました。

他に地形で赤や茶色に見える地帯は大気中のメタンがソリンに変わり降り積もることで形成されております。

冥王星は観測以前、灰色の暗い星と考えられていましたが、実は驚くほどカラフルな星だったのです。

冥王星の公転周期は1周248年で自転軸が120度傾いているので数十年もの間、太陽から隠れた暗黒の地域もあります。

しかし、冥王星と太陽との距離は地球と太陽との距離の約30倍も遠く冥王星から見た太陽は点の様に見えるでしょう。

地表の明るさは80ルクス程度で読書に最適な明るさが300~500ルクスとされているのでその薄暗さがなんとなく分かると思います。

いつも夕暮れ時の様な空を見上げると衛星カロンの存在感の大きさに驚くでしょう。

冥王星の大きさからみるとカロンは非常に大きいため、地球から月を見た時の約8倍ほどの大きさでカロンが見えます。

さてここで冥王星と地球が似ている点、それは空が青いということです。その要因は大気中にメタンガスを含んでいるため太陽光を散乱することで青く見えるのです。しかし、その青い空も2030年頃には見えなくなってしまうのではという研究もあります。

その理由は冥王星の公転軌道と周期よるもので、冥王星は太陽に対して楕円形に公転しており、現在は約30年ほど太陽から離れていっています。その結果、星の気温が急速に下がり大気中の窒素が凍り雪のように地表に降ってしまっています。この様にして大気が急激に消失していると考えられます。

残念ながら地球と同じような青い空が見れなくなってしまう日もそれほど遠くないかもしれません。

ただ、1つ朗報があります。

あと約90年後に衛星カロンによる日食が起きるので是非、その際は日食イベントを冥王星から皆さんで楽しんでみましょう♪

如何でしたか?

宇宙の謎だったことがこの様に日々、解明されております。

今回は太陽系の外側、冥王星の謎について解説しました。

YouTubeでも色々な謎に迫っていますので是非、ご覧下さい!

それではまた次回、お会いしましょう♪


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