世界ふしぎ発見企画部

宇宙や世界・日本の不思議を徹底解説!気になるアノ謎ミステリーを科学的に解決していきます!

知ってるようで知らない銀河や星座にまつわる宇宙の謎を徹底解説!~これであなたも星空マスター~

こんにちは!

世界ふしぎ発見企画部 部長です!

昨今、日本ではキャンプブームが起きて今までアウトドアはあまりやっていなかった多くの方が仲間やソロキャンプをしていますね。

ちょうど今は夏から秋に季節が少しずつ変わるシーズンでキャンプにも最適な時期になっています。

そこで今回はキャンプをやる方もやらない方も、夏の夜に夜空を見上げてみませんか?っと言う提案と夜空に見える星々のご紹介をします♪

星座天の川北極星など名前は知っているけど詳しくは知らないと言う方が多いのではないでしょうか。

この記事を読めば友達や親兄弟、お子さんにも自慢できる宇宙の小ネタになるかもしれません。

因みに、記事投稿の本日と明日にかけて2023年8月30日~31日

今年、月が最も大きく見えるスーパームーン』の日です!
月が地球から最も遠い時と比べ14%ほど大きく見えます!
また、今回は月の近くに土星が明るく見えるのでそちらにも注目してみて下さい。
しかも、今回のスーパームーンは約10~20年に1度起きるとされているスーパーブルームーンでとても貴重な瞬間です!
※補足 同じ月で2回目に見られる満月をブルームーンと呼び、2~~3年周期で訪れますが今回はスーパームーンのタイミングに重なった珍しいケースです。

それでは夜空の解説にはいります!

まずは私たちが所属する天の川銀河から解説します。

よく耳にする夜空の天の川ですが織り姫彦星の伝説を少しおさらいすると、真面目に仕事と生活をしていた2人が結婚した途端、仕事もせず毎日遊んで暮らしたことに怒った天帝が二人を天の川の両岸に引き離したが悲しみのあまり毎日、泣き暮らしそれでも仕事にならなかったので可哀そうに思い、年に1度7月7日の夜に会わせてあげるという約束をしたのが七夕になっている伝説です。

さてこの引き離された場所と言うのが天体で織り姫こと座の1等星ベガ彦星わし座の1等星アルタイルなのです。

これは夜空を見上げた時、2つの星の間に天の川が横たわっているのが見られます。

この2つの星の距離は14.4光年ほど離れており仮に光のスピードでも14年半もかかるほど果てしなく遠い距離なんですね。

そんな天の川(銀河)ですがこの沢山の星々の中に私たち太陽系も所属しています。

呼び名は天の川銀河と言われますが別の言い方として銀河系とも呼ばれます。

ややこしいのが銀河と銀河系はその意味が少し違います。

銀河系=天の川銀河と覚えておけば間違いありません。

何故?天の川と呼ばれているかと言うと、古代ギリシャ・ローマの文化から由来しており英語にするとミルキーウェイと言いますが古代の人々が夜空に白く帯の様に見える星空を見て、女神ヘラがミルクをこぼした(牛乳の川)と見て天からのミルクとなりミルキーウェイ=天の川となったと考えられています。

天の川銀河は約2,000~4,000億の恒星があるとされていて、それ以外に太陽系の様な惑星や衛星・小惑星・彗星などを従えています。因みに恒星とは自らが光を放つガス天体で我々の太陽がそれにあたります。

太陽から天の川銀河中心までの距離はおよそ26,000~35,000光年もありその中心には超大質量ブラックホールがあると観測されています。

仮に天の川銀河を直径130kmに縮小した場合、我々の太陽系は直径2mほどになるくらいでこの広大な銀河系のなかで地球はチリの様な存在です。

天の川銀河は種類として棒渦巻銀河に分類されており、特徴として中心核部分に赤っぽい星が多く腕と呼ばれる外側の部分には青く若い星が多く見られます。

銀河系の年齢は約130億年と推測されており、これまで3度に渡る他の銀河との大きな衝突の末に銀河系内の星や太陽系が生まれた可能性が高いと考えられています。

銀河を構成する天体は螺旋を描くように渦状になっており、中心から伸びた4本の渦を腕に見立てて渦巻腕と呼んでいます。太陽系はこの4本の腕とは別に小規模な渦巻腕であるオリオン腕に所属します。

そしてこの天の川銀河局部銀河群に所属しており50~60個の銀河で構成されています。所属する銀河で最も大きい銀河はアンドロメダ銀河でそれに次いで天の川銀河が大きいです。

さらにさらに、局部銀河群は周辺の銀河団と共におとめ座銀河団に所属しています。規模が大きすぎて広大過ぎる宇宙がもうよく分からなくなってきちゃいますね。

因みに、このおとめ座銀河団には普段耳にするおとめ座銀河団も含まれていますので分類としては分けて考えていた方が良いでしょう。

それでは星座とはいったい何なのでしょう?

聞きなれた星座ですが星座とは複数の恒星が天球上での夜空の領域内に見える見せかけの配置です。少し難しい言い方でしたね。

互いに引力の関係や距離・位置など天文学的関連がない天体と言うことで簡単に言うとたまたま地球から見て同じ方向に見えると言うだけでその恒星同士の距離は様々で奥行き次第では全然近くにはないということです。

季節ごと夜空の同じ領域に見えた星々を動物や人・神・物など、その特徴から連想して名前を付けたのが星座です。

星座の歴史では古代メソポタミアの人々が星の並びを見立てたのが始まりとされており、現在の原型になったのはカルデラによって最初に決められた黄道12星座が基礎となっています。その際、蛇使い座は除外されましたがその理由は当時から12か月周期の暦を用いていた為、星座を12等分したと考えられています。

2世紀ごろには48星座が記され16世紀以降、大航海時代の影響もあり多くの星座が作られ100を超えてしまったため、増えすぎた星座を整理するため天文学連合によって現在の88星座が制定されました。

星座は太陽の通り道である黄道を1年で1周する黄道12星座によって生活や季節・航海に必要な情報として利用されていたと言われています。

ここまでが天の川銀河や星座についての基礎知識です。

それでは夜空を見上げた時に見える星や星座を見ていきましょう♪

まずは星空を観測する上で重要なの方角です!

方位磁石を使わなくても星さえ見えていれば北極星を頼りに方角を知ることができます。北極星とはその名の通り、真北にある輝星のことで基本的に位置が変わらないので古くから方角を見つける星として利用されてきました。しかし、北半球からのみで南半球からは観測できません。

こぐま座のアルファ星がこの北極星ですがそれほど明るい星ではありません。

なので北極星を簡単に見つける方法は、

春から夏にかけては『北斗七星』を秋から冬にかけては『カシオペア座』から北極星を探します。

北斗七星から探す場合、ひしゃくのような先端の2つの星を直性で結びその直線の5倍先に見える星で、

Wの形をしたカシオペア座から探す場合は両端2つの星に直性をひきその直線が交わった点から中心の星へ内側に直線をひいた先の約5倍先にある星が北極星です。

北極星が見つかったところで特徴的な星を探してみましょう。

いきなり星座を見つけるのはなかなか大変なことなのでまずは1つ見つけることで、どんどんと発見できるかと思います。

ご存じの通り四季により見られる星座も変わりますのでまずは春の星座から順々にご紹介します。

-春の星座-

春の星座の目印は北の空高くにある北斗七星です。この弓なりに反ったカーブの先にうしかい座アルクトゥールスとまたその先まで反って見えるおとめ座のスピカへと延長してできるカーブを『春の大曲線』と言います。

更にアルクトゥールスとスピカとしし座のデネポラを結ぶ三角形を『春の大三角』と呼びます。これが春の星座を見つける目印となります。

うしかい座・かんむり座

おおぐま座こぐま座

おとめ座

-夏の星座-

次に夏の星座は天の川が綺麗に見える季節で暗く観測できる場所では雲のような白い帯が南の地平線から東の空高くまで良く見えます。夏の星空はこの天の川にそって輝き、東側の空高くに明るく輝く3つの星を見つけましょう!

最も明るいのが七夕の織り姫こと座ベガで2番目に明るいのが彦星わし座アルタイル、そして3番目がはくちょう座の尾に輝くデネブです。この3つの星を結んでできる三角形を『夏の大三角』と言い目印になります。

はくちょう座

わし座

いて座

-秋の星座-

次は秋の星座です。秋の夜空には明るい星が少なくつの星を結んでできる四角形を見つけると分かりやすいです。これを『秋の四角形』と言い秋の星座の目印になります。

この四角形の各辺や対角線を伸ばした先にアンドロメダ座ペルセウス座みずがめ座うお座、やぎ座、おひつじ座などを見つけることができます。

南の空低くには秋の唯一の1等星でフォーマルハウトも見つけられます。

アンドロメダ座

うお座

むずがめ座・みなみのうお座

くじら座

-冬の星座-

最後は冬の星座です。冬の星座には一等星が7つもあり他の季節よりも賑やかに輝きます。この一等星を結んで様々な形にして冬の星座を見つけましょう!

まず、オリオン座ペテルギウスおおいぬ座シリウス、それとこいぬ座プロキオンを結ぶ三角形でこれを『冬の大三角』と言います。一番の目印となります。

三角の真ん中を淡い色で天の川が流れています。

次にペテルギウスを囲むようにシリウスプロキオンポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルを大きく結ぶと六角形ができてこれを『冬のダイヤモンド』と呼ばれています。

ふたご座

おおいぬ座

おうし座

オリオン座

 

如何でしたか?

今回は銀河から四季折々の星座までの解説をしました!

是非、夜空を見上げて光り輝く星々の観測をしてみて下さい。

今まで気づかなかった宇宙や星座がきっと見つかるはずです。

今回の解説が皆さんのちょっと気になるに繋がったら嬉しいです♪

それでは最後までご覧いただきありがとうございます。

また次回、お会いしましょう!

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YouTubeでも宇宙の謎について徹底解説していますので、

気になった方は是非ご覧下さい!!


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惑星から準惑星へと降格になった冥王星の謎に迫る!~世界ふしぎ発見企画部~

皆さん、こんにちは!

世界のふしぎ発見企画部 部長です♪

今回は太陽系の最も外側を周る天体の冥王星の謎』について徹底解析します!

知らなかった本当の冥王星に出会えるかもしれません。

是非、最後までお楽しみください!

私たちの地球は広い宇宙の中のほんの一部に過ぎない太陽系に存在し奇跡的に生命が生きられる環境が整っていますがこれは当たり前のことではありません。

我々はこの宇宙の極一部である太陽系についてもまだまだ未知の部分が大半を占めています。ただ、現在判明していることは太陽系の他の惑星に人類が生存することは非常に厳しい環境であると言うことです。

それでは今回は冥王星について解説していきます!

まず、冥王星の歴史ですがこれは比較的新しく

1930年太陽系9番目の惑星として発見されました。

英語名ではプルートと名付けられ、その由来はローマ神話に登場する冥界や暗黒領域の神であり太陽から遠く離れた暗闇の世界からその名前となりました。

冥王星つ存在する衛星も冥界にちなんだ名前が付けられています。

その遠く離れた冥王星の太陽からの距離と言うと約50億kmと途方もなく遠い場所にあります。

しかし

皆さんもご存じの通り冥王星は発見当初、考えられていたよりも天体がはるかに小さくて

2006年天文学者などの集まる有識者会議にて惑星の基準を満たさないとして準惑星へと降格してしまいました。

その大きさは地球の1/5以下で月と比べても2/3ほどしかありません。

冥王星までの距離やその天体の小ささから詳細な観測が難しく、

2015年にNASAニューホライズンが訪れるまで何も分からない状況でした。

冥王星最大衛星であるカロンですが、

冥王星の直径が約2,400kmなのに対しカロンは約1,200kmと衛星にしては主星との大きさで釣り合わないくらい大きく冥王星に大きな影響がある関係性です。

その為、衛星が主星を周っているのではなく互いの中心にある点を周っているような状態です。

ここで不思議なことは冥王星カロンは常に同じ向きを向け回っているため、お互いの裏側からその存在を見ることは永遠にありません。月の裏側から地球を見ることが出来ないのと同じ感じです。

※右が冥王星で左が衛星カロン

その他の衛星では2005年にニクスヒドラが、2011年にケルベロス、2012年にステュクスが発見されています。

冥王星の色は白や赤、黄色、灰色、茶色など地形により様々な色が見られると観測されています。

地表の温度は摂氏-231℃と非常に極寒の星です。

白く見える地帯はハート形のトンボ―地域と呼ばれ固体窒素で形成される氷河があります。大気によって運ばれた窒素が雪となって降り積もったと考えられています。

そこには標高3,000mを超える氷の山脈があります。

このトンボ―地域という名称ですが冥王星の発見者であるクライド・トンボ―にあやかり命名されたのですが、NASAが公開したこのハート形を見た一部の人々が冥王星の名前のプルート(ディズニーキャラクターに置き換えて)に似ていると話題になり、ウォルトディズニーもこれに反応したことがあります。

そんな発見者トンボ―ですが2006年に打ち上げられた探査機ニューホライズンにはトンボ―の遺灰が乗せられていました。

他に地形で赤や茶色に見える地帯は大気中のメタンがソリンに変わり降り積もることで形成されております。

冥王星は観測以前、灰色の暗い星と考えられていましたが、実は驚くほどカラフルな星だったのです。

冥王星の公転周期は1周248年で自転軸が120度傾いているので数十年もの間、太陽から隠れた暗黒の地域もあります。

しかし、冥王星と太陽との距離は地球と太陽との距離の約30倍も遠く冥王星から見た太陽は点の様に見えるでしょう。

地表の明るさは80ルクス程度で読書に最適な明るさが300~500ルクスとされているのでその薄暗さがなんとなく分かると思います。

いつも夕暮れ時の様な空を見上げると衛星カロンの存在感の大きさに驚くでしょう。

冥王星の大きさからみるとカロンは非常に大きいため、地球から月を見た時の約8倍ほどの大きさでカロンが見えます。

さてここで冥王星と地球が似ている点、それは空が青いということです。その要因は大気中にメタンガスを含んでいるため太陽光を散乱することで青く見えるのです。しかし、その青い空も2030年頃には見えなくなってしまうのではという研究もあります。

その理由は冥王星の公転軌道と周期よるもので、冥王星は太陽に対して楕円形に公転しており、現在は約30年ほど太陽から離れていっています。その結果、星の気温が急速に下がり大気中の窒素が凍り雪のように地表に降ってしまっています。この様にして大気が急激に消失していると考えられます。

残念ながら地球と同じような青い空が見れなくなってしまう日もそれほど遠くないかもしれません。

ただ、1つ朗報があります。

あと約90年後に衛星カロンによる日食が起きるので是非、その際は日食イベントを冥王星から皆さんで楽しんでみましょう♪

如何でしたか?

宇宙の謎だったことがこの様に日々、解明されております。

今回は太陽系の外側、冥王星の謎について解説しました。

YouTubeでも色々な謎に迫っていますので是非、ご覧下さい!

それではまた次回、お会いしましょう♪


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